だいぶ寒くなりましたが、皆様お変わりありませんか。
ヒヤリ・ハットという言葉をご存知でしょうか?
今流行りのクールビズではありません。
福祉の仕事をされている皆さんはご存知でしょう。
ヒヤリ・ハットとは、福祉の現場で、まさに利用者に対しての安全上の問題や危機管理のぎりぎりの状態を言います。
たとえば、薬を飲むことがきちんと守れなくて、一度にたくさん飲んでしまい、フラフラになってしまったり、預かった個人情報の書類をどこかに忘れてしまったり、コピーをとった際に、コンビニで原紙をそのまま置き忘れたりと、考えたら誰でも一度くらいはヒヤリ・ハットって、経験されているかと思います。
あるいは、利用できる福祉サービスを忘れて利用できなかったりと、社会福祉士はいつもアンテナを張り巡らす必要があるのです。
成年後見人の仕事上でも、細かく言えばたくさんあります。あってはならないこととされますが、どうしたらこのようなトラブルを回避できるか、常日頃、確認を怠らないことは必要でしょうね。
生活保護の申請を忘れたら、被後見人さんの生活が成り立たなくなって困ります。
あるいは加給や上乗せできる制度を知らなければ、不利な状況にもなります。
面会をしなかった間に、急激に状態が悪化したりする場合もあります。
特に在宅の成年後見活動は、身上監護上、気をつけなければなりません。
そのためには、一人ですべてを行うのではなく、福祉のいろいろな制度を駆使し、またネットワークを作り、多くの皆さんの手を借りて、被後見人を見守る体制を作り上げることが、社会福祉士の重要な仕事になります。
どのような状況下で、今までにヒヤリ・ハットが発生したかを確認しておくことも大切です。
人間はミスを犯す動物です。被後見人の不利な状況を、出来るだけ最小限にすることを心がけなければと思います。
一人一人の幸せのために。